手順 その8
マスキングテープを用いての塗り分けの基本は、先にある程度紹介しました。ここではそれらの基本テクニックを踏まえつつ、特に形状の複雑な前面を例にあらゆる場面でのマスキング方法について触れましょう。まずは、マスキングテープを可能な限り細く切ることを覚えましょう。細ければ細いほど、使いやすくなります。使い方は、基本工作で紹介したとおり曲線部に使用します。
写真のようにヘッドライトなどの突起物だけを覆う場合にも細く切ったテープは有効です。いずれの場合も、細く切ったテープはマスキング部の縁に使うことになります。そして、その縁を元に残った部分を覆うようにします。手間のかかる作業ですが、仕上がりを考えるなら多少の遠回りは覚悟しましょう。ていねいに行なえるか否かによって完成度は変わってきます。集中力の持続が大切な、慎重に行ないたい作業です。
突起物の付近に塗り分けがある場合なども同様に、まず突起物を覆い、細かく刻んだマスキングテープで覆っていきましょう。覆い残しの無いように、また車体にはくれぐれも傷をつけないように細心の注意が必要です。これらのマスキングテープは、はがすときにも車体に傷をつけないように注意しましょう。
これまでGM車輛キットの製作法を紹介してきましたが、残念ながらこれらがキット製作の全てではなく、ほんの一例に過ぎません。いろいろな車種が製品化されているように、製作方法も多用な可能性が秘められています。ですが、ここに紹介してきました作業は、車輛に限らずストラクチュアを含めたどのキットにも通ずる工程ばかりです。これをお読みになり「よし、作ってみるか」と思ったら、まずは模型店へ足を運んでみてください。きっと気に入った製品が見つかるはずです。そして作ってみてください。グリーンマックスが繰り広げる手作りの世界を、あなたなりにお楽しみください。

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