最後に床板には別売りの台車を、屋根上にはパンタグラフを取り付けます。いずれも接着剤は必要ありません。パチンはめるだけで完了です。ダミーカプラ-を使う先頭車輛の場合は、台車のカプラー部分をカットする必要があるので、あらかじめ切り取っておきましょう。動力ユニットを取り付ける場合は、メンテナンス(故障時の修理や洗浄)が出きるようにボディに接着しないようにしましょう。動力車輛以外の床板も、ボディとの接着は少量でよいでしょう。 |
これで車輛キットは完成です。実際に作った作品を眺めてみて「ここが上手くいかなかったなぁ」と思うところがあったら、これをもう一度読んでみてください。そして、次に作るときの役に立ててください。また、読んでいくうちに「ここはどういうことだろう?」と思うことがあったら、気軽に模型店の人に聞いてみてください。きっと親切に教えてくれるでしょう。さて、これから紹介する3点の工作法は、今までの基本工作より少しだけ踏み込んでいます。ぜひ、読んでみてください。また、これらに限らず上手く作る方法は無限にあります。あなたなりのオリジナルテックニックを見つけたら、模型はもっと楽しいものになるでしょう。 |
車種によっては、これまで解説してきた組み方とは異なる場合があります。張り上げ屋根の車輛は、屋根板を中心に側板、妻板を接着したほうが組みやすく、寸法が狂う可能性も少なくなります。接着剤を使ってパーツ同士を接着するには、仮組み(接着剤を使わずに組んでみること)をする習慣を身につけ、そのキットが一番組みやすい方法を見つけ出すのも、模型工作の楽しみの一つです。 | |
塗装は、その作品の完成度を大きく左右する工程の一つで、きれいに仕上げるにはそれなりの経験が必要になります。鉄道車両は凹凸が多いので、筆塗りよりもスプレー塗装のほうがまさります。スプレー塗装を行なう際は、換気を充分に確保することが最低条件です。室外で行なう場合は、まわりにも充分配慮し迷惑のかからないように注意しましょう。吹きつけるときには、缶をよく振って、中の塗料を十分かき混ぜる習慣を身につけましょう。上手く塗装するコツとして、一つの面に対して考えられるだけのあらゆる方向から吹くこと、外気の乾燥しているときに行なうことを覚えておくと、塗装技術向上の近道になるでしょう。 |