手順 その4
ボディ色が3色以上の場合は、この作業を続けておこないます。そして最後の色を塗装し終え完全に乾燥したら、いよいよマスキングテープをはがします。胸がドキドキする瞬間ですが、手先は慎重に動かしましょう。テープをはがすにはピンセットを使うと能率がよいでしょう。ボディに傷を付けないようにていねいに。全てのテープを取り終え、色のはみ出しがなければ次の作業に移りますが、もし少しでもはみだしているようなら、筆塗りで修正しましょう。筆は、先の揃った面相筆を使うとよいでしょう。筆につける塗料は、塗装に使ったスプレーをキャップなどに吹いたものを使うのが無難でしょう。
屋上機器などの小さなパーツの塗装は、同じ色に塗るものをまとめてスプレーすると能率がよいでしょう。不要なボール紙や割り箸、両面テープなど身の回りのものを利用してパーツを固定させると塗装しやすくなります。塗り残しがないように注意しましょう。あるいは、小さなパーツに限り筆で塗装してもよいでしょう。その際は塗料の濃さと筆ムラ(塗料が均一に塗られていないこと)に充分注意しましょう。
マスキングが必要な塗装をおこなう場合、メタリック色(銀や金など)を吹きつける場所があるなら、マスキング工程の順序にかかわらず最後に塗装しましょう。どうしてもメタリック色の上にマスキングをおこなう場合は、前もってメタルプライマーを吹きつけておきましょう。またメタリック色の塗装面は、表面保護のクリアーを吹き終わるまで触れないように注意しましょう。
屋根板と同じ色に塗る屋上パーツなら、塗装の前に屋根板に接着するとよいでしょう。万が一、パーツを接着したときに接着剤がはみだしても、塗装前ならいくらでも修正ができます。塗装後の接着のときに接着剤がはみだすと、接着剤が塗料を溶かしてしまい、せっかくの塗装が台無しになってしまいます。逆にいえば塗装を終えたパーツ同士の接着には、絶対に接着剤をはみだしてはいけないという、細心の注意が必要ということになります。

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